いびつなピース

今回はちょっと個人的な話を
させていただこうかと思います。

私投稿者は最終学歴高卒、
しかもただの普通科で選択は文系でした。

学歴もなければこの業界の
知識も技術も経験もありません。

高校入学直後、体を壊したおかげで
まともな生活が送れず、進学も就職も
できなかったので、正社員のように
フルタイムで働けたこともありませんでした。
(※現在は完治しちゃんと週5働けています。)

そんな状態でも働けそうなところを探し、
アルバイトを何か所か転々としました。

私がここに来る前にしていたアルバイトが
自転車屋さんでの店舗業務でした。

接客販売が主で、組み立てや修理受付、
修理作業、入荷商品の検数や品出し、
事務作業とか電話対応とか...
一通りのお店の業務です。

自転車屋さんで働こうと思ったら、
もちろん専門店なので自転車の知識が要ります。

私はクロスバイクを所持していたくらいで
なんの知識もありませんでしたので、
そこからのスタートでした。

接客に必要な最低限の知識は
オリエンテーション的に授けてもらいましたが、
結構奥が深くて面白かったこと、
お客さんからの質問に
スムーズに答えたかったことから、
私は教わったこと以外にも
ネットで調べるなりベテランスタッフに
尋ねるなりして知識をつけていきました。

また、基本的に修理の受付や修理作業自体は
技術者の仕事なので、資格を持っている
社員やベテランスタッフが対応するものでした。

ですが、私は技術系にも興味を持ち、
自分の自転車をいじれるように
なりたかったこともあったので、
修理作業も教えを乞い、
挑戦させてもらっていました。

けれど、素人出のただのアルバイトには
限界がありました。

そもそも、アルバイトの役目は
社員が社員にしかできない仕事をするため、
技術者が修理や点検などの技術作業に
専念するため、それ以外の仕事をして
サポートすること。

修理などの技術系の知識や実作業の実力向上は
あまり望まれていません。

新たにできることを増やすよりも、
今覚えている業務をイレギュラー対応も含め、
完璧にこなせるようになってほしいと
言われます。

私は、これ以上ここにいても
成長できることはないのでは、と
思うようになっていきました。

それに追い打ちをかけるように、
同じような立場で一緒に働いていた
スタッフに意見されます。

どうして、先に働き始めたスタッフより
後に入ってきた子たちの方が
知識がついている場合があるのか、
それは会社の教育としてどうなのか、とか...

技術系作業をやりたがる人がいると
事務作業など別の業務が溜まって、
他に修理を教わりたい人がいても
言い出せないじゃないか、とか...

言い返そうと思うなら、
知識は自分から調べたり尋ねて
増やしていったし、

修理作業は状況を見て、不慣れな自分でも
出来そうなときにしかしませんし、
この作業やってもいいですかと
上に許可を取ってからやっていました。

他作業が溜まると言ったスタッフと
シフトが被ることもそう多くなかったですし、
本人が技術作業やりたいと思っていたなんて
店長も知りませんでした。

そんなことよりも、私にとっては
頑張りたい気持ちというか意欲というか、
それを妨げられる環境に耐えられませんでした。

自分が詳しい知識をつければ、
お客さんにとっても店にとっても
プラスになるのではないか、
役に立てるのではないかと
思ってやっていたことです。

(あ、もちろん楽しんでいたのが
第一なんですが(￣▽￣))

それが裏目に出る、疎まれる。
本当にショックで、その日は家に帰って
ギャン泣きしました。

その店舗が悪いとか、その会社が悪いとか
言うつもりはありません。

ただ、私には合わなかった―

でも、ここにいる今は違います。

頑張りたいなら、
やりたいだけやればいい、
その事実だけが残って、
あとの評価は周りに一任される。

何も足かせがなくて、
前方にどこまでも飛んでいける
景色が広がっているみたいな、
本当にありがたい環境。

アットテックに所属しているメンツは、
比率的には社外に出向いての稼働が多いので、
本社とはまた少し違うかもしれません。

けれど、基本的には
例え今何も持っていなくても、
成長意欲があれば頑張らせてもらえます。

どんなパズルのピースでも、
はめられるところが必ずあります。

この世界をパズル全体に例えるなら、
我々の存在ひとつひとつがピースです。

必ずどこかにはまるところがあって、
そのピースにしか埋められない隙間があります。

私なんてとんでもなくいびつな形を
しているのではないかと思います。

こんなのでも、拾っていただいて
うまいことピースをはめて
回してもらっています。

ひとりひとりが
最ものびのびと活躍できるところに
行くことができたら、
そこで力をつけて発揮することができれば...
より心豊かに生きられる人が
増えるような気がしています。

ということで。

めちゃくちゃ個人的な話でしたが、
何か伝わったらいいなと思います...

今回はこの辺で失礼します。

ではまた！