IT業界の仕事とは/データ分析と改善提案のスペシャリスト
ITと言っても、分野も職もさまざま。
具体的にどんな仕事があるのかを、
業界初心者が同じ目線でレポートしていきます。
パソコン関係の仕事だよね...??
っていうところから一緒に抜け出しましょう^^
ざっくりとしたタイプ分けはこちらに書いています↓
このページの内容
データアナリストについて
→使われる知識や技術
ビジネスアナリストについて
→使われる知識や技術
システムアナリストについて
→試験について
データを情報に変換するアナリスト
会社組織が事業を行うと、
必然的にたくさんのデータを扱うことになります。
日々の業務の中で、やりとりしたメールや作った文書、
開発した製品に関するありとあらゆるデータ、
そして取引先企業やお客さんに関するデータ...
そうして集まったただのデータを有用な「情報」に変換して、
改善につなげたり次の策を練ったりしています。
そうやってデータから有用な情報を生み出す人たちを、
分析者=アナリストと呼びます。
ちなみにデータそのものを扱う人たちは
データベースエンジニアというポジションで、
こちらのページに記載させていただいてます↓
アナリストは、ポジション的には
ビジネスの人と、技術的なエンジニアの
間くらいに立っているようです。
データアナリスト
データアナリスト...直訳で分析者ですが、
集まったデータを整理して、
これからの方針に活かせそうな情報として
報告することがお仕事のようです。
データを保管している倉庫=データベースや、
企業が業務に使っているソフト、
お客さん情報を管理しているソフトなどから
データを選んで抽出・分析。
例えば、企業がなにか商品を作って売っているとします。
私たちは、何か欲しいと思ったとき、
似たような商品をネットで検索して情報収集し、
比較されているサイトとか動画を見たりして、
選ぶことができるようになりました。
ですから売る側としては、
具体的にどんな悩みを持った、どういう人が、
どんなものを気に入るのか・選ぶのか、
どうすれば最大限商品の魅力を伝えられるのか、
興味を持ってもらえるのか...
自分たちの持っている技術力や商品が
どんな人にとって一番役に立てるのかを
必死に探っていかなければなりません。
そこで、データとその分析の出番というわけです。
ちなみにですが、
”集まったデータを分析するのでデータ収集は仕事ではない”という解説と、
”データ収集・分析結果から解決策を提示する”という解説と
両方見られたので、働く場所によって内容はちょっと違うのかもしれません。
知識や技術
データの倉庫=データベースからデータを持ってくるときに、
データが壊れていたり、おかしな値になっていたら修正したり...
また、データベースからデータを自動的に集めるための
プログラムを作ったり、といったこともするようなので、
データベースの知識が求められることもあるそう。
また、企業が業務を効率的にするために使っているソフトや、
お客さん情報を管理しているソフトからもデータを集めることがあるようで、
そのソフトも使えた方が良いとのこと。
こういったソフトを「エンタープライズソフトウェア」
と呼びますが、これらについては前回の記事を
参考にしていただければと思います↓
分析には、よく知られるExcelから
高度な分析ソフト―SPSSというものまで
使われることがあるようです。
それから、扱うデータがビジネス系なので、
学校で数学やコンピュータ科学(データサイエンス)、
経済学、経営学を勉強した人が目指しやすいとのこと。
ビジネスアナリスト
ビジネス目線で業務を分析するスペシャリストで、
経営者とエンジニアの間に立って橋渡しをするポジションです。
業務をより効率的に行えるよう、
現状の分析、問題点の洗い出し、
改善や新しいシステムの導入を提案したり...
といった仕事だそうです。
会社の中でも、業務に分野があります。
業務に使っているシステム、営業や経理、
取り扱っているサービスについて、
もしくはそれら部門間の連携など、
企業の業務のいろいろな角度から全体まで見て
分析・報告・提案などをしていくんですね。
場所によって、報告書を作るまでが仕事の場合と、
エンジニアと一緒にシステム設計まで携わる場合もあるようです。
ちなみに、仕事・作業の流れを改善するのに特化したアナリストもいるようで、
そのままワークフローアナリストと呼ばれています。
知識や技術
情報システムの知識よりも、
ビジネスの知識や経験の方が重要視されるようです。
また、分析を行う企業の業界、分野や業務内容に関しての
知識もあった方が良いとのこと。
それから、分析をして報告書や提案書を書いたりするので、
文章力は必要になるようです。
知識としては、IIBAという団体が作った
BABOKというガイドブックがあるそうで、
これの内容を頭に入れておく必要があるそう。
また、21時間以上誰かに教わらなければならないという制約がありますが、
これからなりたいという入門者向けで
「ECBA」と呼ばれる資格取得を目指すことができます。
ECBA取得をサポートしてくれるコースを見かけましたが、
上記BABOKは前提知識として持っておけと記載ありました。
ECBA以外の試験は、実務経験を積んでからでないと
そもそも受けられないようです。
学校でビジネス分析に関する分野―
経理・経済・マーケティング・管理業務、
データ分析や情報システムに関して学んでいると
目指しやすいそうですよ。
システムアナリスト
ビジネスアナリストと内容は似ているそうですが、
よりエンジニアに近いポジションです。
企業が業務で使うシステムについて、
より効果を発揮できるように、また今問題があるところを改善するために、
今導入されているシステムがどれだけの効果を発揮しているのか、
どのくらい役に立っているのか(←)を調べて分析し、
改善していく計画を立てて提案します。
ビジネスアナリストが経営面から分析・提案していくのに対して、
システムアナリストはより技術面から改善を図っていくのが
両者の違いになるようです。
提案するためにプレゼンをしたり、
資料を作って打ち合わせをしたり...といったこともするそう。
ただ、幾度か記載してますが、働く場所によって
肩書と実際やってる仕事内容に若干違いや偏りがあるので、
どこまで首を突っ込むのかは会社次第ってことのようです。
知識や技術
分析を行うので、システム全般の知識や、
プロジェクトに関わった経験が必要になるようです。
経験を積んできた人が、それを生かして目指すポジションのようですね。
その上で目指せるものとして、
「ITストラテジスト試験」というものがあります。
めちゃくちゃ簡単に言うと、
ITを活用して戦略を練って、システムをベストな状態にし、
関わる人をまとめなさい...
みたいなことが書いてあります。
選択式のテストと記述式のテストの
両方があるようです。
集めたデータを分析し、これからの経営の方向性を決めたり、
業務のやり方・使うシステムを改善したり導入したり...
生の情報―ただそこにある事実にすぎなかったものに
意味や重要性を持たせ、有用な「情報」にする。
そして、会社を動かすための根拠を提示する。
会社の基盤に近いような、そんなポジションでした。
アナリストがいることで、
よりお客さんとのベストマッチが起こったり、
そのための業務がやりやすくなったり、
その結果会社全体が良い方向に向かえるってことですね。
会社が良い方向に向かえば、そこに従事する人たちも
より高パフォーマンスを発揮して仕事ができますし、
それによってできたサービスにより
助けられたり、恩恵を受ける人たちも増えていくでしょう。
ということで、今回のレポートは以上です。
それではまた!
この記事の投稿者
入社間もない採用アシスタント兼広報担当。
学歴高卒/完全未経験で拾っていただき、日々勉強しながら&調べながら発信中。
とりあえずITパスポートは入社後3週間ちょいで取得済。
趣味は絵とカラオケと自転車(眺める専)、九州の実家には拾った猫3匹&カメ1匹が鎮座。
参考にさせていただいた書籍やサイト(順不同・敬称等略)
情報処理エンジニア職業ガイド / 豊沢 聡 / 大間 哲 ◎共著
https://dx-consultant.co.jp/free-lance-business-analyst/
https://www.kotora.jp/c/about_business-analyst/
https://www.bigdata-navi.com/aidrops/3952/
https://career.levtech.jp/guide/knowhow/article/121/