【面接官の素顔】週末は80人の指揮者?私が履歴書の「余白」にある物語を大切にする理由

「この人は、これまでどんな物語を歩んできたんだろう?」

面接で皆さんとお話しする際、私がいつも心の中で考えていることです。 履歴書に書かれた経歴やスキルはもちろん大切ですが、それ以上に私が惹かれるのは、行間から滲み出てくる「その人自身のストーリーや温度感」だったりします。

実は、私自身も少し変わったキャリアを歩んでいます。 平日はIT業界の採用責任者として多くの方のキャリアに向き合っていますが、お休みの日には「80人のアマチュア・オーケストラ」を率いる指揮者に姿を変えます。

「ITと音楽って、関係ありますか?」と聞かれることも多いのですが、実は以前このブログで書いた元バンドマンがITの現場で輝く理由という話と、根っこは同じだと思っています。

「セッション」の楽しさは、バンドもオーケストラも同じ

以前の記事では、バンドマンが持つ「周囲の音を聴く力」や「即興的な対応力」「音楽制作で培ったITリテラシー」がITの現場でいかに活きるかをお伝えしました。

指揮者として80人の奏者を前にする時も、感覚は同じです。 バイオリン、フルート、トランペット……それぞれに異なる役割を持つメンバーが、お互いの音を感じ取り、一つのハーモニーを創り上げる。

これって、まさにビジネスプロジェクトそのものだと思いませんか? エンジニア、デザイナー、営業、そして未経験から挑戦する新人さん。 立場もスキルも違うメンバーが集まり、一つのゴールに向かって「最高のセッション」を繰り広げる。その瞬間のグルーヴ感は、音楽も仕事も最高に刺激的です。

履歴書には書けない「あなたの音色」を聴かせてください

私は面接を「選考の場」というより、一種の「新しい共演者との顔合わせ」だと思っています。

  • 「異業種で揉まれて身につけた、相手を思いやるコミュニケーション」
  • 「部活や趣味に没頭して、一つのことを極めた情熱」
  • 「バンドで培った、泥臭く練習を積み重ねる継続力」

これらはすべて、あなたという楽器が奏でる大切な音色です。 今はまだITの経験がなくても、あなたが持っている「過去の物語」は、必ずチームの中で新しい響きを生み出してくれるはずです。

「自分にはITの経験がないから、語れることがない……」 そんな風に思わなくても大丈夫です。

ぜひ、あなたの物語を聴かせてください。 指揮者が新しいスコア(楽譜)を開く時のように、ワクワクしながらあなたの可能性を見つけ出したい。そう願っています。


編集後記

ちなみに、オーケストラの練習中も「この連携、プロジェクトのチームワークに似てるなぁ…」なんて考えてしまうのは、職業病かもしれません(笑)。

前回の「元バンドマン」の記事を読んで共感してくれた方も、音楽に詳しくない方も、ぜひ一度カジュアルにお話ししましょう!