「自分らしさ」と「自分勝手」

あちらこちらから聞こえる「自分らしさ」。

けれど、自分らしさってなんだろうと思うことはありませんか。

私はこう思うから、私はこれが好きだから、嫌いだから。
これはいいと思う、これは楽しい、やりたい、でもこれは無理。
一歩間違えれば、ただの「自分勝手」になりかねない、少し危険な言葉のようにも聞こえます。

一方で、これを覚えなさい、この通りにしなさい、これは正解、これは間違い、
これは良い、悪い、人の幸せとはこう、不幸とはこう...
そうして広く一般的な価値観に則って育てられた私たちに、
急に「自分らしさ」なんて言われて、果たして大した差があるのでしょうか。

「自分」にベクトルが向きがちな社会、
どう考えて生きるのがベストなのでしょう。

私たちの頭の中は、
今自分が意思を持って考えてるところ、バックグラウンドで動き続けてるところ、完全な無意識
というように、いくつか層が分かれているようです。

そして、自分の意識に上ってこないところでの話になりますが、
人間は本能的に”誰かの役に立ちたい”と思っているそうです。

SNSでご覧になってご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、
某人気タレントの方がおっしゃっていました。
自分の好きなようにやっているだけだと、生きている実感がない、
誰かの役に立つこと、いつか役に立つかもしれないことをしている時こそ、生きている心地がするのだ、と。

(一言一句記憶しているわけではないので、多少異なることはお許しください。)

自分が思う幸せ、不幸などは、自分の中から湧き出たものではなく、
これまで育った中で触れてきた社会から思わされているもの。

ですから、いくらそのまま「自分」を探っても、
自分らしい幸せではなく、社会が思っている幸せしか思い浮かびません。

潜在的に”誰かの役に立ちたい”と脳が思っているのであれば、
誰かのために自分ができることはなんだろう...
ということを探った方が、本当の意味で「自分らしさ」を見つけられるのかもしれません。

それは、今目の前の誰かに、ということもそうですし、
将来、いつか、出会う誰かのためかもしれません。

「自分らしさ」を「自分勝手」に都合よく置き換えてしまうのではなく、
誰かのために役に立つ方法の中で「自分らしさ」を見つけられたなら、
思っているよりずっと、悪くない人生になるかもしれませんね。

この記事の投稿者

入社間もない採用アシスタント兼広報担当。
学歴高卒/完全未経験で拾っていただき、日々勉強しながら&調べながら発信中。
とりあえずITパスポートは入社後3週間ちょいで取得済。
趣味は絵とカラオケと自転車(眺める専)、九州の実家には拾った猫3匹&カメ1匹が鎮座。

    コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です