第一級陸上特殊無線技士(一陸特)とは
携帯基地局、移動体通信に関する業務に必要とされる資格です。
業務はいろいろありますが、本免許の知識に加えてネットワークに関する知識、IT一般に関する知識が必要となります。
試験科目は2科目(電子工学・法規)の同時合格が必要で、合格率は30%程度となっています。合格ラインに達するまでの時間は、人により異なりますが平均的にいうと120時間~180時間くらいが目安です。

※IT技術者への転職の困難さの原因とは
未経験者がIT技術者を目指すときに一番、困難とされていることは、ITの業務経験を要求されるというハードルです。就業するには経験が必要とされているにもかかわらず、経験を積むには就業しなければならないという相反する問題を解決しなければなりません
どのようにこの問題を解決するのが望ましいでしょうか。

※資格による就業のチャンスの違い
未経験者はまずITパスポートの資格習得を目指すのが一般的と思われています。新卒ではある意味正しいのですが、既卒者がITパスポート試験に合格しても就業の際のアピールポイントにはほとんどなりません。
その理由は、ITパスポート試験が比較的簡単な試験(合格率は60%程度)であり、他業種の人も多数合格する試験のため、差別化が難しいことにあります。
一方、第一級陸上特殊無線技士の試験は難易度が比較的高く(合格率30%程度)、所持していないと法律上就業できない業務があるため、資格習得者は未経験者であっても就業のチャンスが圧倒的に高まります。
つまり、第一級陸上特殊無線技士は、ITパスポート試験合格よりも就業に有利ということです。

ITの技術者としてなるべく早く就業して業務経験を増やしながら、腰を据えてITの学習を続けていき、いろいろな方向性のIT業務へと業務シフトしていくというのが、未経験かつIT初心者のなすべき方向性であると確信しています。

※実際合格できるのか
前述のように第一級陸上特殊無線技士の試験は、比較的難易度が高いのですが、個人別に学習指導等を行いますので、研修参加者の合格率は80%~90%程度を維持しています。
合格できるかどうかは最終的には学習者の努力に負うところとが大きいですが、まじめに学習に取り組む気持ちがあれば、合格の可能性はかなりあると考えてよいでしょう。