IT業界の仕事とは/3DCGを作れるようにするエンジニア編
範囲が広すぎて逆につかみにくい、ITの世界。
パソコン使って仕事してるんでしょ...??から
一歩抜け出すために、業界初心者が同じ目線で
職業レポートしていくシリーズです。
おおまかな分野は下記にまとめておりますので
さらっとご覧いただけると嬉しいです↓
このページの内容
・3DCGについて
・3DCGを実現する知識・技術
・3DCGの応用
3DCGを作るためのシステムを作る
映画やゲームの世界では、3Dでの表現を
今や普通に見ることができますね。
魔法や特殊能力が使える世界の映画だと、
グリーンバックのメインキング映像を見れたりしますから、
残りは全部コンピュータが見せてるってことになります。
ゲームだと、対戦ものやアドベンチャーものなどのアクション系、
バトロワ系や、ボードゲーム系に至るまで。
光の入り方や質感もリアルで細かくてきれいで、
グラフィックに感動しながら見ていられます。
それらをアーティストが作るための
システムやアプリケーションを開発するのが
3DCGエンジニアのお仕事となります。
3DCGを生み出すには、
立体的にする(モデリング)、このモデルデータを管理するデータベース、
質感(テクスチャ)の貼り付け、光の当たり具合や反射の計算(レイトレーシング)、
陰影の計算(シェーディング)...といった、たくさんの要素が合わさっています。
知識や技術
CGはコンピュータが扱える数式などから
リアルな画像を生成しています。
仕組みとしては、仮想の3次元空間を作り、そこに仮想の立体物を置いて、
2Dの情報に変換することで立体的に見せているといいます。
具体的な知識としては、
分かりやすく「CGエンジニア検定」
というものがあります。
いくつか簡単に内容をピックアップしてみますと...
データを処理・演算を行うことで、
画像や映像などを表示させる”レンダリング”について。
立体物をどこに配置するのか、それは基準となるものに対してどこに当たるのか、
カメラから見たらどこに当たるのか、など
立体物の配置場所の解釈を変えていく座標変換。
画像や映像は小さな□の集まりでできていますから、
それひとつひとつごとに濃淡を変換していく
などといった画像処理。
写真をアニメのような絵にして見せたり、
アートっぽい効果をつける、2Dから3Dを生成する...
というようなことができる、コンピュテーショナルフォトグラフィーや
ノンフォトリアリスティック・レンダリングとよばれるもの。
もちろん、CGの歴史や知的財産権についてなど
基礎的なことも出題されるようです。
ちなみに、画像や映像をコンピュータが生成する時は
めちゃくちゃしっかり演算していますし、
座標の変換とかも登場するので、がっつり数学が要る分野と思われます。
ただ、アーティストが使うツールやシステムの開発をする側なので
芸術センスは必要とされないようです。
発展形
話題の仮想現実(VR)や、拡張現実(AR)はCGの発展形です。
仮想空間を、五感でリアルに感じられるための
装置も開発技術に含まれます。
頭からゴーグル被っているみたいな
ヘッドマウントディスプレイとよばれる装置、
感圧グローブなど。
C系の言語知識や、線形代数など数学の知識が
求められたりするようです。
普段「すごい!きれい!面白い!」と享受しているものも
コンピュータの演算やそれを行ってくれる
技術者のみなさんの恩恵ということですね。
アーティストが感動的な作品を生む
その土台を作るエンジニアのお話でした。
なんにも知らないで見ていると、
魔法のような不思議システムで
できているようにしか見えません。
人間にとっては、画面の中であってもしっかり
”もの”として見えているわけですが、
コンピュータにとってはただ
自分たちの□に色がついているだけにすぎません。
それを、人間が見て綺麗で感動するくらいのものに
コンピュータにプログラムして認識させていく...
と考えると、とんでもない次元のことを
してるんじゃないかと思えますね。
ということで、今回のレポートは以上です。
ではまた!
この記事の投稿者
入社間もない採用アシスタント兼広報担当。
学歴高卒/完全未経験で拾っていただき、日々勉強しながら&調べながら発信中。
とりあえずITパスポートは入社後3週間ちょいで取得済。
趣味は絵とカラオケと自転車(眺める専)、九州の実家には拾った猫3匹&カメ1匹が鎮座。
参考にさせていただいた書籍やサイト(順不同・敬称等略)
情報処理エンジニア職業ガイド / 豊沢 聡 / 大間 哲 ◎共著
https://monolizm.com/sab/3Dグラフィック描画のしくみ.pdf
https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/column/keyword/1164576.html
https://school.dhw.co.jp/course/3dcg/contents/w_rendering.html