IT業界の仕事とは/自動運転を叶えるエンジニア編
いろんな分野がありすぎて、
もはや定義不明を疑いたくなるITの世界。
PC使ってお仕事してるんでしょ...??から
一歩抜け出すために、業界初心者が同じ目線で
職業レポートをしていくシリーズです。
こちらでは分野をおおまかにタイプ分けしてみましたので、
参考程度にさらっと見ていただけると嬉しいです↓
このページの内容
自動運転を叶える技術のタイプについて
自動運転を叶える技術
運転中にハンドルからふっと手を離したり、
障害物の前でわざとブレーキを踏まず、車に止まらせる...
なんていうCMも見るこのごろ。
まだ、目的地まで一切人間が操作せずにとまではいきませんが、
人間がミスしたときにアシストしてくれる機能は
続々と搭載され、売りにされていますね。
自動運転を叶えるために必要な技術はおおまかに、
・車がいる位置や周囲の状況を認識する技術=人間の目に代わるもの
・状況に合わせた判断をする技術=人間の脳に代わるもの
・ドライバーの状況を把握する技術
が必要になるといいます。
現在地と状況把握
車が今いる位置・走っている位置を特定する技術というと
GPSを利用したカーナビが思い浮かぶかと思いますが、
どうもこれだと数メートル誤差が生まれたり、
トンネル内でうまく通信できなくなったりと問題が多いよう。
そこで、
・周りの状況がどうなっているのかを把握するために
「環境地図」というものを自動生成する
・自分が今どこにいるのかを推測する
これらを同時に行う「SLAM」と呼ばれる技術が使われるそうです。
障害物や歩行者、標識や白線、道路の状況など、
周囲の状況を把握するためには、カメラやレーダー、
それからレーザー光で物との距離や位置・形状まで正確に把握する
「LiDAR」と呼ばれるものが搭載されているそうです。
状況判断
信号の情報や道路工事、渋滞の状況などは
通信技術によって送受信するそう。
信号や標識、歩行者や障害物を認識して
どう動くべきか判断する時には、AIが用いられます。
また、雨だから滑りやすいかもとか、角から自転車が飛び出すかもしれないとか、
そういった予測をして減速する技術。
そして、どこを通れば混まないか、通行止めはないか、安全か、
などの走行ルートをリアルタイムで判断する技術。
また、ドライバーの状況が把握できれば、
居眠りしたら警報を鳴らしたり、乗り心地を快適にできるそうです。
まとめ
こんな感じで、いくつものシステムや技術が
組み合わさって自動運転は叶えられようとしているんですね。
もちろん全部を一人で開発するわけはないですから、
その分野に特化したスペシャリストがそれぞれ開発して、
それらを組み合わせる技術者がいて、初めてひとつの
「自動運転」という技術が成り立ちます。
上記の通りではありますが、
レーダーなどセンサーの技術、それによって得た信号を変換する技術、
GPS、位置データを表示分析する地理情報システム、
渋滞や通行止めなどの交通情報システム、ネットワーク技術、
大量に認識される情報をリアルタイムで処理する技術...
など、高度で多岐にわたります。
生きている人間の目と脳に代わるものを
生み出そうとしているのですから、複雑も複雑ですね。
私の親世代には、
”踏み間違いなんてマニュアル車なら絶対にありえない”
...から、次はそっちを買うつもりでいる、
と豪語するタイプも存在するようです。
ですが、人間の目による認識、
判断力や予測能力を機械が超え、
現実的に事故が減り、怪我する人・
亡くなる人の数も減るのであれば、
それに越したことはないですよね。
人間と機械や技術と、どちらが優れているとか
優劣をつけなくてもいいと思います。
ただ、得意な部分と不得意な部分があるだけ。
技術で叶えようとしていることは、
人間が少し訓練すれば身に着けられる動作なわけで、
あくまで人間の能力を後から追っているとも言えます。
でも、人間は完璧ではありませんから、
自分の状況や体調、気分や、その時の周囲の状況、
環境によって、いつでも同じパフォーマンスが
発揮できるわけではありません。
そこを技術や機械に
補ってもらおうとしているんですね。
逆に機械は、プログラムされ
決められたことを決められた通りに
いつでも同じように実行する方が得意ですから。
まだ現状の技術では完全な自動運転には
到達していませんが、
技術者の方々の研究と頑張りが、少しずつ
現実に結びついているようで楽しみですね!
ということで、今回のレポートは以上です。
ではまた!
この記事の投稿者
入社間もない採用アシスタント兼広報担当。
学歴高卒/完全未経験で拾っていただき、日々勉強しながら&調べながら発信中。
とりあえずITパスポートは入社後3週間ちょいで取得済。
趣味は絵とカラオケと自転車(眺める専)、九州の実家には拾った猫3匹&カメ1匹が鎮座。
参考にさせていただいた書籍やサイト(順不同・敬称等略)
情報処理エンジニア職業ガイド / 豊沢 聡 / 大間 哲 ◎共著
https://www.apiste.co.jp/column/detail/id=4801
https://mogist.kkc.co.jp/word/d4099de9-a536-4110-9eac-7218708e2a04.html